河野(@tradesedori)です。
「株式投資や不動産投資、FXなどの投資手法や投資家の思考法は、せどりに応用可能である」といつもお伝えしていますが。
今回は、事例を交えつつ投資手法をせどりに応用した流れを解説していきます。
「分割売買」をせどりに応用
株式投資やFXにおいて、保有している株などの利益確定方法に「分割売買」というものがあります。
字面から、ある程度予想できますが、保有している株を一気に手放すのではなく分割して利益を確定させていきます。
例えば、株価1,000円の株を10単元持っているとして
・株価1,100円まで上がったところで5単元売却
・1,200円で残りの5単元を売却
のように、値上がりと共に分割して利益を確定させる手法です。
本来なら、株価が1,200円まで上がったところで10単元を一括で売却したほうが利益は大きくなります。なりますが、株価が1,200円まで上がるかどうかなんて誰にもわかりません。
1,100円までは、順調に上がったのにそこから伸びず、買値の1,000円に戻ることだって往々にしてあります。
株価1,200円まで値上がりするのを待っていたけど、1,100円を超えて買値の1,000円まで戻ってしまうと手元に何も残りません。
でも、1,100円で半分の5単元を手放した後に1,000円まで戻ったなら、最低でも「100円×5単元分」の利益を残すことができます。
そして、この分割売買は、大きなトレンドに乗れると利益を出しつつも、実質元手0円という形で株を保有することも可能になります。
例えば、1単元:100株(100株から購入できるという意味)の銘柄を株価1,000円で10単元購入したとします。すると、購入金額は100万円(株価1,000円×100株×10単元)です。※ここでは、売買手数料は省いて話を進めます。
株価が順調に上がっていき「分割売買」を使って、利益を確定させていきます。
・株価1,100円で4単元売却 → 売却額:44万円
・株価1,200円で5単元売却 → 売却額:60万円
このように売却できた場合、売却総額が104万円となります。最初の購入総額100万円を超えるため4万円の利益が出ました。
言い換えると、4万円の利益が出ている状態で1単元(100株)を保有している状態です。元手ゼロで、100株持っているような感じですね。
この1単元は、株価が購入価格の1,000円を割らない限りは、どこで売っても利益になります。するすると株価が上昇した場合、さらに利益を伸ばすことも可能になります。
今回は、この「分割売買」をせどりに応用した事例を解説していきます。
【事例】ジャニーズのデビューCDを394枚販売(利益18万円)
2021年10月に売れる商品を予測した記事をnoteにアップしました。
この記事内で「なにわ男子」のデビューCD「初心LOVE」を紹介していますが。この「初心LOVE」を394枚販売して18万円弱の利益を上げました。(利益率は20%強)
発売1ヶ月ほど前から「初心LOVE」をフラゲせどり(予約販売)を開始。
上手くカートが取れたため順調に予約が入っていき発売日後に394枚の自己発送を行いました。(※一人で自己発送したので、本当に大変でした・汗)
394枚販売して利益が18万円弱上がった!←普通なら、ここで終わりなのですが、この「初心LOVE」に関しては時間の経過と共に相場が上がっていくと事前に予想していました。
相場が上がる理由としては、前述のnoteに記載しています。
相場が上がっていくと事前に予測していたため、「分割売買」の考え方を応用して
・フラゲせどりで予約を取る
・予約による見込み利益を使って多めに在庫を確保する
ということをやっています。
発売日前の段階では、予約によって見込みではありますが、利益が立っています。この利益の範囲内で、在庫を多めに確保しておけば仕入れ0円で手に入れたことと同じになります。
結果、手元に残った在庫は売った分だけが、丸々利益です。
あとは、相場が上がっていくまで、ゆっくり待っていてば良いわけです。相場が上がるほど、利益も増えていきます
メディアせどりをやっていると「寝かせれば相場が上がりそうだなー」と思える商品にいくつか出会います。
資金に余裕がある人は、最初から寝かせれば良いのですが、懐には限度があります。そこで、今回のように「分割売買」を応用して
1:寝かせれば値上がりする商品を選択する
2:その商品をフラゲせどりを使い予約を取る
3:見込み利益の範囲内で寝かせる分を確保してする
こうすることで、初期において利益を出した状態で在庫を持つことができます。実質、仕入れゼロ円で在庫を持てたことと同じです。
あとは、相場が上がっていくたびに徐々に在庫を手放していけば、利益も膨らんでいきます。
寝かせたい商品がある時は初期段階で利益を上げながら在庫を保有できないか?と考え、今回の「分割売買」を応用して実践してみてください。